2015年9月の料理教室から

【秋です。栗です。というわけで料理教室も栗尽くしです。】

20151009rotolo

今年は10月17日・18日の両日に「食べるだけの人も、作りたい人も、栗好き集まれ〜」の会を開催予定。その予行演習とばかりに、9月以降の料理教室では栗料理のオンパレード。中でも、FBやHPを見てくださったからからレシピを知りたいとのご要望が多く寄せられたのがこの一品。普段レシピは載せないのですが、特別にざっくりと。いえ、決してもったいぶってるわけではないのです。料理は作り手ひとり一人の勘や好みによって調整しながら、その人の“目分量”で完成されて初めて、各家庭での定番料理になっていくもの。またそれこそが私がみなさんにお伝えしたい“アバウトだからこそ温かい”イタリアのマンマの味なのです。私がアットホームな料理教室にこだわり、でも分量にはほとんどこだわらず、実際に同じ時間を共にして同じ料理を味わうことを大事にしているのも、そんなマンマたちの味を身体で知って欲しいから。なので以下にご紹介した手順はどうか皆さんが自由にアレンジしながら、あなた流に作っていただけると嬉しく思います。

Rotolo di pollo con castagna
栗入り鶏のロール焼き

①鶏もも肉は、包丁で一部を開くようにしてできるだけ均一の厚みになるように広げる。
②ここへ、太巻きを作る要領で、ミンチ肉(※1)を敷き、その上に茹で栗を隙間なく置いてから、ぐるっと巻いて糸で縛る。
③全体に香草(※2)とニンニクのみじん切りと塩・コショウをすり込んで耐熱皿に並べ、白ワインと水を半々ずつ2〜3センチほど入れ、190〜200度くらいに熱したオーブンで1時間ほど焼く。途中何度がひっくりかえしながら。焼き上がったら糸をはずして好みの厚さにスライスする。
④肉に添える栗ソースを作る場合は、茹で栗を裏漉して、耐熱皿に残った焼き汁とを水を味を調整しながら加え、なめらかなソースにする。

※1)豚肉だけでもよいが、パンチェタや生ハム、ベーコンなどを加えると風味が増す。フードプロセッサでミンチ状にし、そこにローズマリーやタイム、セージなど好みの香草のみじん切り、塩、コショウ、小麦粉とパン粉を加えたもの。
※2)同じくローズマリー、タイム、セージなど肉と相性のよい好みの香草で可。