2018.2 (Bologna,Modena~Orvieto)

長男が、中高のできるだけ早いうちに、大学受験のことを考えなくてはいけなくなる前に、イタリアに留学したいと言い出したのはちょうど一年前。
こういう思考に子供を導いてしまったのは、明らかに私の責任だし、十代半ばの未成年を一人で海外に、しかも未成年に関する親の責任をものすごく問う国であるイタリアに送り出すことは、かなり迷ったし、勇気もいったし、今だに本当に良かったのか自問自答しているけれど、多感なこの時期に、本人が自分の意思で何かをやりたいと思ったことは、大学入るまで我慢しなさいとか、日本でもできるでしょ、といった代替案ではなくて、その時にそのものをやらせてあげてこそ、本人の潜在的な力を最も花開かせることができる、ということは、50年生きてきた自分が、後悔も含めて身をもって痛感していることでもある。
未成年の単身渡航者にビザのおりない国ゆえ、とりあえずの3ヶ月留学。それでも息子の望みを叶えるために、実に様々なイタリア人と日本人の方が、惜しみない強力をしてくださり、彼にとって最もベストで、恵まれた形での環境が整ったこと、まずはすべての人に感謝の気持ちしかない。

未成年ゆえ、おくりも迎えも、親の同行が必要とあって、私もくっついていく。あんまり長く一緒にいても別れが辛くなるので、後半は、えいやっと、後ろ髪をバッサリ切って、実に17年ぶりの「ソロ・イタリア」を楽しむことにした。
楽しむといっても、一人でイタリアなんて、まだまだこの先なかなかやってこないチャンス!と、つい欲が出てしまい、バルサミコの勉強に、オイルの勉強。最後はオルヴィエートにて一週間の集中講座で、U.M.A.O.オリーブオイル鑑定士セミナーを受講、無事に取得しました。
二週間、次男と留守番してくれた家人にも感謝せねば。